(これは動画の書き起こしです)
皆友達になると、どういう良いことがあるのですか?
今日は皆さんが八斎戒を受けて佛道を実践している中、法話を聴きたいと思って、先ほど慈悲について質問がありました。慈悲というのはパーリ語でメッターです、メッターという言葉の意味は何ですか、という質問でした。
この前ちょうどその話をしていたところで、その時にはメッターという言葉の意味を、注釈書の中に出てくる説明を伝えました。mittassa bhāvo mettā. と注釈書には書いてあります。
友であるということはメッターである。mitta というのは、友達ということです。友達ということは mettā。この世の中にいるすべての生命は、生きとし生けるものは自分の友達であります、というふうに考え、その心を持っていることがメッターの心を持っているということです。
そういう説明をしましたから、質問が生まれたのだと思います。「皆友達です、ということがメッターということはなんとなくわかりますけど、皆友達になったらではどういう価値がありますか? どういう良いことがあるのですか?」という質問です。
それには、「経典の中にある、mittānisaṃsa sutta を読んでみて下さい」と答えました。そして、それをもうちょっと詳しく聞きたいということで、mittānisaṃsa sutta を中心にしてお話ししたいと思います。