2009-06-01

両親を大事にしましょう

 Brahmati mata pitaro pubbachariyati vuccare
 Ahuneyya ca puttanam pajaya anukampaka.
 お母さんとお父さんは梵天であり、最初の先生であり、
 遠くから持ってくるものを受けるに値し、
 みんなにたいして思いやりの心を持っている。

 古代インドでは、梵天がこの世界を創造したという考えがあります。お釈迦様は、それは間違えであるとおっしゃいました。この世界を創造したのは、お母さんとお父さんであり、私たちをこの世の中に生み育てなかったら、私たちはいません。梵天は、みんなにたいして慈悲喜捨の心を持っています。両親も、子どもにたいして慈悲喜捨の心を持っています。慈悲喜捨の心を持っているから、子どもを育て、面倒を見、ごはんを食べさせ、勉強をさせます。ですから両親は梵天と同じです。神々より梵天のほうが上です。神々を信じるよりも梵天を信じたほうがとてもよいです。両親は梵天と同じですから、両親を大事にしたほうがよいのです。

 両親は、最初の先生です。私たちが生まれてから、ひとりで歩くこと、食べること、服を着ること、歯を磨くこと、トイレに行くことなど、最初に教えてくれたのは、両親です。ですから両親は最初の先生であるとお釈迦様はおっしゃいました。

 私たちは大きくなり、結婚し、親から離れて生活していても、両親の面倒を見なければなりません。たとえ両親が遠くに住んでいても、近くに行って面倒を見たほうよいのです。「サンガの九徳」を唱える偈の中には、Ahuneyyaという言葉があります。意味は、遠くから持ってくるものを受けるに値するということです。両親にも同じようにしたほうがいいとお釈迦様はおっしゃいました。

 両親は、私たちにたいしていつも思いやりの心を持っています。私たちが病気になったとき、両親は食べることも寝ることもしないで、そばにいて看病してくれました。私たちが学校へ行って帰りが遅いと、心配して待っています。それは、思いやりの心を持っているからです。ですから、私たちはいつも両親を尊敬しながら、両親を大事にしましょう。


 三宝のご加護がありますように!